Tsujimotoブログ

ギターリペア 2

ボディーもこちらを使いクリーニングしていきます。
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オレンジオイルでくすみと埃をとり、ポリッシュで艶を与えます。

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フレットと指板も軽くペーパーを当てて保湿にオレンジオイルをすり込みます。

施術前。

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施術後。

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ペーパーをかける前。

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かけてオイルアップ。

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さて、後は弦を新調し、試し弾きです。

チョイスした弦はサバレスの520R
普段、僕もフラメンコギターに巻いています。いい音です。

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さて、張り終わりました(^O^)

先ずはブリッジ側から見てみると、、、
サドルの高さが明らかに低くなりました(^O^)

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12フレットの指板から6弦の下まで6ミリあったのが、、、

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弦下4ミリになりました。

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僕のフラメンコギターは12フレットで2.5㎜位ですが、このクラシックギターのブリッジが高いのでサドルと、ナットを限界までさげても、これ以上下がりません。
音色は動画だと分かりにくいですが、明らかに明るく伸びのある音色になりました(^O^)

これで調整は完了!
後は彼女の要望通りレフティ(左利き用)にする為に、弦を上下逆に張り替え僕の仕事は完了します(^O^)
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試しに右手でコードをおさえ、左手で弾いてみようと思いましたが、、、頭から煙が出そう(>_<)もう、僕には弾けないギターになりました。

僕のYAMAHA GC-7F 1969と2ショット!

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さて、、、
彼女は何を弾くのかは、分かりませんが、お礼がてらいつか聞かせて貰おう(^O^)
そうそう、1話で描きかけた『物語』なんですが、、、
娘下手なお父さんのはなしなんです。
育子先生の話だと、
誕生日、父親から貰ってずっと専用ハードケースに入れたまま触っていなくて押入れに仕舞いっぱなしの筈のギター、のはず。
育子先生、ギターってね、
生き物と同じでいつも触って弾いては目をかけてあげれば音色は良くなっていくばかり。
僕のギターも1週間触らなければ音がこもります(>_<)
育子先生から預かったこのギター。
リペアしながらハードケース内の小物入れを何気に開けてみると、過去に貼り替えた使用済みの古い弦が何本も入っていました。
ボディーには弾かないと付かない細かい『弾き痕』が。
彼女はチューニングすら出来ません。
もちろん右利き用ギターを弾く事も出来ません。


答えは。。。



ギターを触らなくなった娘が、いつでもギターを再開出来るように、たまに触り、弾き、暖機運転?的な事をしてくれていたのでは無いでしょうか。
多分、娘下手な父親は数年間はそうしていた様な気がします。


無駄になるかもしれないけど、
少しでも自分と同じ趣味や思考を持ってくれた娘が愛しくて愛しくて、たまらない。

娘が気付かないところで見て支えて、腕の感覚がなくなっても支え続けてくれる。




父親とは





そんなものでは





ないでしょうかね。