生徒さんの自主LIVE 外伝
8月18日
ついにこの日がやって来ました。
僕に話が来たのは今年の1月。
生徒のO栗に呼び出し？を受けました
(電話)『先生、お話があるので、今日のLesson終わりに時間あればバル ヌメロオンセに来てもらえませんか？お忙しい様なら改めますけど。。。
』
なんか口調が冷たく、ドキドキしながら来店して見ると、有志メンバーが揃ってました。
辻本『お疲れ様。どうした？話って何？』
みんな『。。。』
誰も目を合わしてくれず、うつむいたまま。
辻本『何よ？』
するとYッちゃんが、言いにくそうに、『先生。。。辞めるっていったらどうします？』
辻本『えっ！』
瞬時にいろんな事が頭をよぎりました。でも、でもこればっかりは仕方がない。冷静を装って
辻本『いいよ。それは僕がとやかく言う事ではないし、フラメンコ辞めるなり、他で習うなり、本人の自由やで
』
何人かがうつむいたまま肩を震わせてます。。。
Yッちゃん『分かりました。あと、言いにくいんですけど、一度にみんなで辞めてもいいですか？』
堪えた。。。結構重かった
言葉につまりながら。。。
辻本『うん、それも仕方のない事やと思う。みんながそう決めたんやから！』
僕は引き止めません。そう決めてる。
ん？うつむいて肩を震わせていた生徒。。泣いてない！笑ってる！笑うのばれない様にうつむいて肩が震えていたのデス。
Yっちゃん『あかん、先生の顔見てたら泣きそう！ゴメンなさい嘘です！』
辻本『。。。。』
この場から帰ってやろうかなとも思いましたが、安堵感とやられた感の方が強く、笑ってしまいました
Yっちゃん『先生、もっと引き止めてくれるのかと思ったのにぃ～』
辻本『もう、頼むわぁー！シャレにならんょ～！あと、いい機会だから言っておくけど、冷たいと思うかもしんないけど、僕は引きとめないからね！笑って送り出して、心で泣くからね！
ところで、まさかこんな事する為に呼びつけたんじゃないわなぁ？
』
O栗『ホントすいませんでした。実は先生に相談と言うか、お願いがあるんですけど。。。』
再びドキッとしながら『うん、何よ？』
O栗『はい、実は私たち、先生が許可してくれたら、このお店で自主LIVEしたいなって思いまして。。。
どうですかね？出来ますかね？もし、出来るなら、発表会でお世話になったギター、カンテのお2人にアポをとっていただけないですかね？』
正直、ビックリです。
でもメチャメチャ嬉しい要望！
勿論、即OKと言いたかったのですが、さっき騙されたばかりなので、色々と難題を言ってやろうと。。。
条件。
1.ソロである事。パレハなら1+1<2以上にする事。
2.何でもメンバー皆でする事。
3.最低一回は合わせに大阪にいく事。
4.僕がカホン等で舞台に上がらない事。etc…
発表会なら、先生が全て動いて、本番、リハ、ゲネプロ等の日程、必要な物の段取り、アーティストへのアポなど、表向きは勿論、店舗側との打ち合わせ、音響、照明、アーティストの送迎段取り、集客、チラシ、経費計算から弁当飲食の数などの裏の段取りもやってくれます。
でも今回は自主LIVE。自主LIVEとは、全部含めての自主LIVEなんです。
こんこんと話を進める中。皆の顔つきが沈みます。
最後に。。。
辻本『それでも自主LIVEやる気持ちありますか？』
皆、顔を見合わせながら。。。
『はい！頑張りますので、お願いします！
』
いい返事だ！
辻本『いい返事だ！そう言う事なら僕も協力を惜しまないよ！』
そのあと、とりあえずやらないと行けない事を皆に告げ、店を出ました。
先生冥利。。。
生徒さん自ら『踊りたい！』
僕の目標は一人でも多く、ソリストを育てる事。ソロで踊ってわかる事の多さ、ソロで踊らないと分からない事も沢山。みんなそうして舞台経験増やして、失敗や、後悔を糧に次の踊りに、人生に活かして行くんだろうね。
こんなに嬉しい日は無かったなぁ。。
暫くしてアーティストとの兼ね合いを考え、8月18日(土曜日)に決定！
各自ヌメロも決まり、忙しい合間をぬってプライベートLessonを入れて、途中、中腐れしそうになりながらも、声を掛け合い、励ましあい、助け合い、この子達にしか出来ない舞台を作っていきました。
僕も休みを返上し、今回出演しない生徒さんも、自主的にプライベートLessonを軽減、調整してくれたり、みんなの協力があって、当日を迎える事が出来ました。
スタジオで自分が踊る踊りをギター、カンテに説明するシュミレーションをやり、大阪に本番以上に緊張する合わせに赴き、1人は自信を持って帰ってき、1人は打ちのめされて帰ってき、それを乗り越えての本番。
最終、ギターと相談し、カホンが入る事にしたものの、それは、より良い舞台を作る為の一環と言う事で！
8月18日はある意味、出演者達の誕生日。スタートラインです。
LIVE当日の模様は『生徒さんの自主LIVE 本編』にて。。。
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