初盆
おばぁが家族の元に旅立って初めてのお盆。
生前は実家の自転車屋に毎週木曜日に集まり、おばぁの元気な顔を見たり、親戚どうし近況報告しあったり、姪っ子達をからかったりしていましたが、葬儀以降、ぼく自身多忙になったこともあり、めっきり帰らなくなってしまいました。
とはいえ、根来の自宅には過去帳とおばぁの遺影、遺骨は連れて帰ってるので、毎日一緒にコーヒー飲んでますが(^O^)
ゆえに、今回のおばぁの初盆も、おばぁを連れて帰郷する形となりました。
軽トラの助手席には紙袋に入ったはおばぁが。
荷台にはジテコが(^O^)
初盆の用意は弟夫婦がやってくれていましたので仏壇におばぁを返し、焼香。お坊さんのお参りは明日の午前中です。
さて、夜になりおばぁを囲む会の始まりです。(^O^)
この夜はついつい深酒。後半はあまり記憶がございませぬ(>_<)
さて、あくる日。
お坊さんがお参りに来てくれるのは11時。二日酔いを我慢しながら早めに用意をしていると、15分早く登場。親戚が集まらない間に始まってしまいました。
読経は5分かからず、慌ただしく帰ってしまい、皆が集まるのはそれ以降になりました。
さて、昼からは帰るだけなので、少し散策。
37年ぶりにまた青いロードサイクルに乗ってる。
我ながらそっくりや!
子供の自分へ、、、
どうな?
お前が思っていたような
大人になれてるか?
お前はそのジテコにまたがり、自分なりに色んな所に行ったね。
こいだらこいだら分だけ。
ペダルを回せば回す分だけ前に進めたね。
当たり前だけど登りはペダルが重く、漕ぐのも大変。下りは休めたね。
その買ってもらったジテコで行ける世界が、当時の自分のワールド。全世界だったよな。
そしていっぱいこいで疲れて家に帰れば、お父ちゃんにおかぁちゃん、おじいちゃんにおばぁも居たよな。
お父ちゃんには怒ると怖いから悪い事をしないでいよう。。
おかぁちゃんは、口うるさいから適当に返事しておけ。。。
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おばぁは僕の言う事はなんでも聞くから。。。
おじいちゃんはついて行ったらいい事あるからついて行ったなぁ。
そんな事を思いながら日々過ごしてたやろ!笑
いいか?
よくきけよ。
思春期になり、大人になりかけた時、お前はおじいちゃんについて行かなる。そうなると、おじいちゃんの存在も薄れ、そしておじいちゃんは病気で旅立ち、初めて身近に『死』を感じたんだよ。
後にお前は結婚し、お前と同じ誕生日に男子が生まれ、『那智』と名付けるよ。お前のお父ちゃんが好きだった野球に那智が同じように没頭する頃、これから親孝行をしようかという時、お前のお父ちゃんは旅立つよ。いつも開いている自転車屋のシャッターが閉まったままになり、生活は一変する。辛いから覚悟しなよ。
それから暫くして母親も同じ病気で旅立つ。お父ちゃんが居なくなって1番辛かったのは母親だから、お父ちゃんの元に行くまでは、しっかり支えてあげてね。
これでお前をこの世に生んでくれた両親は、形のない存在になってしまうよ。
それから、、、
そんな寂しさを和らげてくれていた、兄弟、親戚、皆のよりどころであるおばぁも旅立つよ。
年功序列
そう、世のことわりからすれば当たり前の事なんだ。
だからいま、生きているうちに逢いたい人には逢っておけ。 やりたい方向に向かって歩いてみな。
笑顔を絶やさず、軸をぶらさず、お前にしか出来ない事をやってみな。
振り返るのは
まだまだ先だよ。
最後に。。。
僕は僕なりに幸せに来てると思うよ。